Senju Ophthalmic Seminar in 松江

2020年11月15日、Senju Ophthalmic Seminar in 松江が開催されました。
初めに、糖尿病網膜症・黄斑浮腫治療の最前線というテーマで日本大学の長岡泰司先生にご講演していただきました。
造影剤を用いない非侵襲的なOCTAを用い、FAでは解析不可能な浅層と深層のNPAを三次元的に解析できること、 また黄斑浮腫領域には深層MAが多く存在し深層MAはDMEの病態に関与しており、 深層MA及びFAZの大きさが抗VEGF薬の反応性の予測に用いることが可能であることを最新の知見を交え、わかりやすく解説していただきました。
引き続いて、中心窩脈絡膜の血流に関してOCTAを用いて測定、2型DM患者の網膜血流は網膜症早期から低下していること、 血流量が低下している患者ではHbA1cが優位に高値であることを解説いただきました。
さらに実臨床における抗VEGF薬を用いた治療について、全身因子(腎機能)の関与についても解説していただきました。
糖尿病網膜症は実臨床でよく診る疾患ではありますが、今回はOCTAを用いることで今まで知りえなかったことがたくさんあり、非常に勉強になりました。
その後、熊本大学の井上俊洋先生にはSLTやMCPなど緑内障治療にかかわるご講演をしていただきました。島根大学眼科は緑内障患者が多く受診されますので、 明日からの日常診療に生かしていきたいと思います。
ご講演頂き、誠にありがとうございました。

持地美帆子



日本大学 長岡先生
     
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