エイベリス発売2周年記念講演会

2021年1月17日、エイベリス発売2周年記念講演会がオンラインで開催されました。
「治療開始から手術まで そして継続通院」をテーマに、「流出路研究の立場から考える緑内障薬物治療のアップデート」(本庄恵先生 東京大学)、 「人生100年時代の緑内障診療」(内藤知子先生 グレース眼科クリニック)のご講演を拝聴しました。 講演後のパネルディスカッションでは当講座谷戸正樹教授が参加し意見交換が行われました。
本庄先生からは、線維柱帯の病理的検討を交え主経路からの流出抵抗・促進について非常に詳細かつ分かり易くご解説いただきました。 内藤先生には、DUESの弊害と長寿に伴う緑内障治療戦略の変化について症例を交えお話を頂きました。講演・ディスカッションの中で、DUESがもたらす眼圧測定や手術、 手術予後への影響については緑内障専門家共通の懸念であるが当講座谷戸正樹教授の提唱した「島根大学PAP Grading System (SU-PAP)」は非常に有用であると評価いただきました。
100歳を見越してMDスロープを追っていくこと、90歳を超えた年齢で手術を検討せざるを得ない場面を想像し、改めて適切な緑内障治療とは何かを再考させられた講演会でした。

佐野一矢



     
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