2021年3月21日に第28回島根眼科研究会が執り行われました。
一つ目の演題では名古屋市眼科医会の副会長であられます長屋 祥子 先生より眼科在宅医療の現状とこれからについてご講演いただきました。
眼科での在宅医療などの現状につい恥ずかしながらあまり把握していませんでした。眼科の診療の柱として外来、入院、そこに在宅を取り込み、
今後の超高齢化社会に向けてニーズにこたえる医療を行う姿勢が大切だと思います。
また、在宅医療を手助けするようなスマホでの前眼部スリットや手持ち眼底カメラなどの発展により眼科医だけの専門分野にせず、
医師全体で共有できるようなシステムの展望をご教授いただきました。
2つ目の演題では杏林大学より平形 明人教授に網膜分離についてのご講演をいただきました。
網膜分離の原因についても先天性のものから、乳頭ピットや近視性のもの、また緑内障も原因になることなど症例を交えながらご講演いただきました。
またそれぞれの治療のタイミングや方法についても普段では聞くことのできないような内容を分かりやすく丁寧にご解説いただきました。
今後の診療に多分に活用させていただきます。
最後になりますが、貴重なお話をお聞きできたことと、お二人とも島根が大好きといっていただいたことを大変うれしく思います。
コロナが落ち着いた際にはぜひもう一度島根に来ていただいてご講演いただける日を楽しみにしております。
市岡昇