公開講座名 | 〜サイエンスカフェ〜 くらしに身近な先端医療 コーヒーを片手に医療を語りませんか | |
実施責任者 | 内 尾 祐 司 (整形外科学) | |
実施協力者 | 板 村 裕 之 (島根大学生物資源科学部) | |
実 施 内 容 | ||
開催日:平成17年12月13日(火) 場所:くにびきメッセ601会議室(松江) 参加者:21名 島根大学−健康長寿社会を創出するための医工農連携プロジェクト主催,NPO法人くらしとバイオプラザ21共催によりおこなった。 【話しの概要】 「スポーツと骨の健康学−スポーツ外傷と予防,新たに開発した骨スクリューによる治療」 骨は身体を支えるだけでなくCaの貯蔵庫である。カルシウム(Ca)は生命の炎で大切な役割を担っている。60kgの人でCaは1kgある。造骨細胞と破骨細胞があり,Caを身体に放出するのは破骨細胞である。他の組織ではないが,骨には再生能力と自己矯正能力がある。スポーツをしている子どもに骨折が多い。若木骨折(ひびが入る),剥離骨折(骨がもぎ取られる)がある。緊急処置はRICEである。R:Rest(安静),I:Ice(冷却),C:Compression(圧迫),E:Elevation(拳上)。圧迫はしっかり包帯をして固定,拳上は心臓より上に挙げることを意味する。骨が剥がれると,金属または吸収性素材のスクリュー(ねじ)を埋め込むのが今までの治療である。吸収性といっても吸収されないことがあり,金属は取り除く手術が必要である。自分の5mmの骨でスクリューを医工農連携プロジェクトでつくり,埋め込む方法を開発した。材料費はタダ,免疫拒絶反応は起きない。 |
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備 考 | ポスター等 概要 |