4. 細胞外環境の物性が血管内皮機能を調節する仕組みとその役割の解明

生活習慣病に伴う慢性炎症は、血管機能と構造の病的変化を伴う動脈硬化巣や血管壁硬化を誘引します。 これら病態の形成に伴う血管の硬化は心血管イベント発生のリスク因子であり、血管の物性変化(硬化)は血管内皮機能破綻の一因であると考えられています。 本研究では、血管の物性(弾性率・硬さ)が、いかにして血管内皮細胞の機能を調節し、または障害するか、その仕組みを理解し、血管の物性が持つ病態生理的役割を解明することを目的としています。