■PWV(pulse wave velocity:脈波伝播速度)
・硬化性動脈硬化症
・高血圧
・メタボリックシンドローム
動脈硬化の進展を定量的に診断するための、動脈の硬さを表すパラメータの一つ。
加齢によるPWVの亢進が認められることから血管年齢として表現されることもある。
■ABI(ankle brachial index:足関節上腕血圧比)
・閉塞性動脈硬化症
上腕部血圧と足関節部血圧の比(後脛骨動脈収縮期血圧を上腕動脈収縮期最高血圧で割った値)により抹消動脈硬化の指標とする。
■頚動脈エコー
・粥腫性動脈硬化症
・脳梗塞
頚動脈における内膜中膜複合体の厚さ(Intima Media Thickness :IMT)および性状から脳梗塞のリスクおよび全身の動脈硬化の進展度を推測する。
■FMD(Flow-mediated Dilation:血流依存性血管拡張反応)
・血管機能障害
血流量の急激な増加により血管内皮が刺激され、血管拡張物質である亜鉛化窒素(NO)が放出され血管が拡張する反応を応用し血管内皮機能を測定する。
■経皮酸素分圧
・閉塞性動脈硬化症
経皮的に酸素分圧および二酸化炭素分圧を測定し循環障害状態を把握する。
トレッドミルによる運動負荷を行うことにより間欠性跛行の診断に有用である。
■腎ドップラー
・腎動脈硬化症
・腎機能障害
・腎血管性病変
大動脈、腎動脈基始部動脈、腎問部動脈、腎内の葉間動脈および区域動脈の血流を測定し、腎血管抵抗としてpulsatility index (PI)、resistive index (RI)を算出することで機能的腎疾患の指標とする。
■経頭蓋超音波ドプラー(TCD:Transcranial Doppler Ultrasonography)
・脳血流障害
・内頚動脈頭蓋内閉塞
・脳梗塞
経頭蓋的に頭蓋内血管の血流速度を測定することで脳血管障害の評価を行う。
■下肢静脈エコー
・下肢静脈血栓
・下肢静脈瘤
・蜂窩織炎
・下肢浮腫
鼠頚部から足首までの静脈の性状を観察し、静脈弁不全、血栓などの有無を診断する。
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