[平成22年9月1日更新]

【事後報告】平成22年度若手医師ステップアップ研修会を開催しました。

「若手医師ステップアップ研修会」報告

島根県との共催による研修医等定着対策事業の一環として、平成22年8月28日(土)ニューウェルシティ出雲において島根県内の指導医・研修医・医学生を対象に「平成22年度若手医師ステップアップ研修会」を開催しました。

「セミナーは2部構成で開催しましたが、初期研修、学生、指導医など70余名の参加があり、会場が一杯の盛会となりました。

第1部の講演1では、島根大学地域医療支援学講座 谷口先生から”医師としてのキャリアップを目指して”のタイトルで、島根大学での卒前、卒後の医師としてのキャリア形成支援について、この春から”キャリア形成支援部門”が作られ入学から卒後10年の一貫した支援を行うとお話を頂きました。そして、この支援には、大学のみならず、地域の医療機関はもちろん、住民、そして県・地域の行政が一体となることが大切と、非常に核心をついたお話を頂きました。

講演2では、隠岐島前病院の白石先生から、地域医療への従事を悲観的にとらえる必要はないんだと。先生ご自身のマイヨット(2-3千万?)での余暇の過ごし方などを交えてお話を頂き、さらにはプライマリケア小技集として、魚骨刺さり、毒魚に刺されたらどうする、釣り針が刺さった時の針の取り方に始まり、イボ治療のノウハウまで教えて頂きました。清書には載っていないことばかりで、参加者はしきりとメモをとっていました。そして、”地域医療のABCDE”はとても印象的で刺激的でした。A:antenna、B:balance、C:communication、D:daily work、E:enjoyだそうです。まさに、白石先生のワークライフバランスをそのまま表す言葉です。いつか、自分も隠岐島前で働きたくなるようなお話でした。」

第2部では、40余名の参加者がありました。クリニカルスキルアップセンターの狩野先生、生理検査室の新田先生、安来病院の角先生からで心エコー、腹部エコー、救急現場でのFASTの実技指導をして頂きました。4年生の医学生には、島根大学の生理検査室石飛先生から超音波の基礎的なお話を実際の器械を使いながら指導頂きました。2時間があっという間に過ぎてしまうほど、教える方も、教わる方も熱気に包まれていました。

研修会風景