[平成21年12月 3日更新]

「平成21年度 島根県臨床研修指導医講習会」報告

〔記事〕

平成21年度島根県臨床指導医講習会を平成21年11月21日(土)〜23日(月)の日程で開催しました。 隠岐病院も含め島根県内6つの医療機関から37名の先生方に参加頂きました。講習会は厚生労働省の示す「医師の臨床研修に係る指導医講習会の開催指針」に基づき、研修カリキュラムを作成するうえにおいて必要な手順及び実際についてワークショップ形式で行いました。

ワークショップは7-8人のグループに別れ、テーマごとにスモールグループディスカッション(SGD)を行い、その後各グループの代表が発表を行いました。今年のテーマは、「地域社会が求める医師の基本的臨床能力とは」と題して開催し、地域医療の様々問題点が明らかにされ、そのなかで臨床指導医のあるべき姿について、非常に活発な議論がなされました。どのグループにも共通していた点は、指導医の更なる向上と、指導医の処遇に関することでした。この講習会が始まった5年前には、主に研修医の質が話題にあがることが多かったのと対照的でした。また、さらに平成22年度から変わる臨床研修制度についての説明がタスクフォースからなされ、島根県健康福祉部医療企画監の木村先生から「島根県の地域医療の現状」についても聞かせて頂きました。講習生の皆さんは非常に熱心に講聴されていました。

臨床現場における、指導医と研修医のやり取りを、"良い指導医"、"悪い指導医"、"無責任な指導医"などをテーマにロールプレイを各グループで行いましたが、このあたりから当初硬い表情であった皆さんも打ち解けた様子となり、2日目、3日目と進むにつれ議論も活発になっていきました。2日目の夜には懇親会を開きましたが、30余名の参加があり例年になくビールが足りない状況になったのは嬉しいことでした。

講習会に参加されました先生方、大変にご苦労様でした。また、ご指導頂きました県内外のタスクフォースの先生方、スタッフとしてご協力頂きました島根県医師確保対策室の皆様にこの場をお借りしまして心より御礼申し上げます。

〔講習会の様子〕
H21.11.21
指導医講習会他己紹介の様子
H21.11.22
指導医講習会全体講義・発表の様子