[平成23年12月6日更新]

「平成23年度 島根県臨床研修指導医講習会」報告

[記事]

文責 鬼形和道

平成23年度の講習会を平成23年10月8日(土)〜10日(月)の日程で開催致しました。今年も県内の12医療機関から計33名の先生方に参加いただきました。参加者の積極的な姿勢が印象的な講習会でした。この講習会は厚生労働省の示す「医師の臨床研修に係る指導医講習会の開催指針」に基づき、研修カリキュラムを作成する上において必要な手順及び実際についてワークショップ形式で行いました。

本年のワークョップのテーマは、「地域社会が求める医師の基本的臨床能力とは」でした。最初にワークショップの意義を学び、6〜7名のグループでディスカッションを行いグループ毎にテーマを決定します。卒後臨床研修プログラムの立案に関わる研修目標についてレクチャーを受けた後に、グループディスカッションを通して各グループの具体的な目標を設定、これに対する研修方略、研修評価を作り上げてゆきます。この間、数回にわたるグループ代表によるプレゼンテーションが行われ、質疑応答が繰り返されます。こうしたグループ内およびグループ間のディスカッションを通して、各グループのテーマに則した研修目的・方略・評価を完成させます(プロダクト)。テーマは、研修医および指導医の資質、QOL、そしてコミュニケーションスキルの向上、また地域連携のあり方でした。

指導技法セッションでは、「指導医のあり方」、「効果的なフィードバック」をロールプレイによる発表を通して学びました。“記憶のピラミッド”によれば、一方的なレクチャーは記憶に残り難いとされます。ロールプレイのような体験型の学習は長く記憶に残るといわれます。こうした学習が、それぞれの医療機関で再生されるものと祈っております。病院の経営・管理に携わる先生から新臨床研修制度の第1期生まで、様々な背景を持つ先生方の質疑応答を通して、参加者は多くを考えさせられ、また多くを学んだことでしょう。

講習会に参加いただきました先生方、お疲れ様でした。御指導いただきましたタスクフォースの先生方、そしてスタッフとして講習会を支えていただきました島根県医師確保対策室の皆様に心より御礼申し上げます。この講習会を卒業された先生方が、タスクとして講習会に臨まれる日を楽しみにしております。

〔講習会の様子〕
H23.10.08〜10
講習会の様子
H23.10.08〜10
講習会の様子
H23.10.08〜10
講習会の様子
H23.10.08〜10
講習会の様子