医学英語教育・国際交流
アドバンスド・イングリッシュスキルコース
島根大学医学部では、英語必修科目以外でさらに英語力をつけたいと希望する学生を対象に、英語高度化プログラム「アドバンスド・イングリッシュスキルコース」を開講しています。
「上級 TOEIC セミナー」「グローバルリテラシーセミナー」「海外留学セミナー」「臨床英語」「アカデミックイングリッシュ」「海外研修A」等の科目から、学生の個々のニーズやレベルにあった科目を自由に選択することができます。
海外留学
島根大学では多くの学生が海外留学をしています。看護学科の学生の留学体験を伺いました。
看護学科 居原田 悠生さん
私は、語学力向上はもちろん、将来どのような看護師になりたいのか考えたいという思いから1年間休学し、トロントに留学しました。1年間という短期間で様々な学びがありましたが、その中で特に印象に残ったことを紹介します。 1つ目は、他人の違いを尊重することです。トロントの最大の魅力は、「多様性」であり、多様な国籍、言語、宗教、そしてジェンダーが寛容に受け入れられている町です。その環境で生活する中で、自己と他人との違いを楽しみ、互いに尊重することや他人と違うことを自己魅力のひとつとして自信をもち、活かすことの重要性を学びました。 2つ目は、日本とカナダの看護の違いです。カナダでは、マリファナ合法化の観点から看護師の危機管理意識が高いことが特徴のひとつとして挙げられ、また看護師のワークライフバランスや多種多様な背景をもつ患者さんが多いことから社会的背景をより幅広く情報収集しなければならない点など看護の違いがあることを学びました。 私は、留学により見知らぬ環境に自己を置くことで自身の価値観や考え方が広がり、また自身の強みそして弱みを知ることが出来ました。留学に限らず、大学4年間という有意義な期間を使って、何事も意味のないことはないという心持ちで、一歩踏み出し、様々なことに挑戦してほしいと思います。 |
看護学科 浜田 夏帆さん
私は、看護とは何なのかと悩んだことから、一度海外に出て自分の長年の憧れの地に行ってみようと思い、イギリスへ留学することを決意しました。そして、1年間休学をしてイギリスの障がい者福祉施設でのインターンシップを経験しました。 障がい者福祉施設では、アクティビティのボランティアとして、10か月の活動を行いました。施設の利用者さんが少しでも楽しく過ごせるような活動を、スタッフや利用者さんと一緒に考えながら行っていました。その中で、決して直接的なケアをすることだけが看護ではなく、相手がどうすればよりよく暮らせるか、少しでも喜んでもらえるか、そう考えながら、関わることが看護であるということに気づきました。この経験があったからこそ、看護の面白さや魅力に気づくことができたと思います。看護師として活動するのはこれからですが、この留学で見つけた私なりの看護観を大切にしながら患者さんと関わっていきたいと思います。 この留学に至るまでに、医学部の英語教育学講座や看護学科の先生方、国際交流センターの先生や国際交流課の方と多くの方のお世話になりました。留学についての情報提供や奨学金の申請支援、留学中のサポートなど、私の「やりたいこと」の実現に向けて支えていただける環境があったことにとても感謝しています。 |
写真:りんごの豊作を願うサマーセット州の伝統行事、ワッセルを施設で行った際の様子。