巻き爪・陥入爪に対する保険外治療を開始いたしました

2014年4月1日

(平成26年4月:最新治療)

皮膚科 講師 新原 寛之

 巻き爪・陥入爪の発症病態については未だに不明な点が多くかつ正確な疫学調査がなされておりませんが、専門医師によると軽症例を含めると有病率が約10%と推定されており、日常診療で比較的よく遭遇する疾患です。爪が巻いた状態が巻き爪で、爪が一部爪周囲の軟部組織に陥入し炎症を生じた場合に陥入爪と診断され、陥入爪の多くに巻き爪を合併しています。陥入爪の自覚症状は主に疼痛で、重症例では激痛のため歩行困難となります。疼痛の集中力低下、鎮痛剤使用の副作用から日常生活のQOL及び活動のパフォーマンスを極端に低下させます。経済活動における損失も高額であると考えられます(例えばプロスポーツ選手において顕著です)。これまで巻き爪・陥入爪における治療は、保険診療における陥入爪部分切除のみでしたが、術後の爪の整容上の問題や再発率が40 ~ 80%と高いことから手術治療は慎重にすべきとの論文が散見されます。近年、巻き爪を矯正する保存的治療が保険外診療で行われるようになり当科でも施行し、ほとんどの患者様は侵襲的な手術よりも保存的治療を希望されています。また、足爪白癬が原因で巻き爪を生じる症例などもあり、当院では巻き爪・陥入爪のトータルケアとして皮膚科が担当させていただきます。

 

 

図1は陥入爪の矯正治療例で、図2は巻き爪の矯正治療例です。いずれの症例も患者満足度はとても高いものでした。巻き爪・陥入爪の保存的治療には表のようにいくつか方法があります。マチワイヤーやコレクティオは、矯正金属を爪に装着して週単位でゆっくりと爪を矯正するものです。炭酸ガスレーザーは爪のケラチンタンパクを熱凝固させ、爪を矯正させるものです。巻き爪による陥入爪で疼痛が強い場合などに、爪矯正してすぐに除痛が可能となります。巻き爪・陥入爪の治療に関して、パフォーマンスが十分に発揮できるよう患者さんにあった方法をご提案いたします。

巻き爪矯正術料金
1.マチワイヤー    
  初診患者   10,908円
  再診患者 1回につき 5,400円
2.コレクティオ    
  初診患者   10,368円
  再診患者 1回につき 4,860円
3.残存消耗品による再処置 1回につき 2,160円
4.炭酸ガスレーザー 1回につき 7,776円

問合せ先
外来TEL:0853-20-2382
医局TEL:0853-20-2210
皮膚科HPアドレス:http://www.med.shimane-u.ac.jp/dermatology/