マ夕ニティ歯科外来を開設しました

公開日 2013年04月01日

(平成25年4月:最新治療)

歯科口腔外科マタニティ歯科外来 医長 辰巳 香澄

 

 歯周病は、成人において罹患率の最も高い疾患の1つです。お口の中だけでなく、動脈硬化や誤嚥性肺炎、糖尿病など全身疾患にも影響を及ぼすことがわかってきました。また近年は、妊娠期の歯周病により早産・低体重児出産のリスクが増加するという報告もあ り、その関連が注目されています。 

 妊娠中はつわりや嗜好の変化、食事回数や女性ホルモンの増加などにより、歯周病や齲蝕の増悪などのお口のトラブルが起こりやすくなります。また、齲蝕原因菌は母子感染によってお母さんから乳幼児へうつることがあります。このことから、お母さんの健康のみならず、生まれてくる赤ちゃんの身体の健康、お口の健康を守るため、産科と連携してマタニティ歯科外来を2月に開設しました。まず、母親教室での口腔衛生指導後に初回無料の歯科健診を行います。そこでお口のご病気が見つかれば、リスクに合わせて当外来またはかかりつけ歯科にて治療を行います。出産前には生まれてくる赤ちゃんの口腔ケアについても指導します。 

 われわれの介入により、早産・低体重児出産や齲蝕の母子感染を減らすことができればと考えています。妊婦さんが安心して出産・育児に臨めるよう、スタッフー同頑張ります。

マタニティ歯科外来のご案内