網羅的微生物検出方法の確立のためマルチプレックスPCR 法を用いた検査を開始しました!

2015年11月1日

輸血部 部長 竹谷  健 (たけたに たけし)

 2015年11月から、当院では、「網羅的微生物検出方法の確立のためマルチプレックスPCR法を用いた検査」を開始しました。本研究は、腫瘍・血液内科、肝臓内科、眼科などとの共同研究であり、将来的には先進医療として実施する予定であります。2015年の6月から先進医療として実施している「リアルタイムPCR法によるEBウイルス感染症迅速診断」に続く、感染症に対する遺伝子診断検査です。
 現在、当院では、抗がん薬や免疫抑制薬による治療に加えまして、造血幹細胞移植や腎移植などの移植医療を精力的に行っています。これらの免疫が低下した状態の患者さんは、易感染性であり、様々な感染症が引き起こされます。これらの感染症を迅速に診断し、治療をすることは極めて大切です。そのため病原体を迅速かつ正確に診断する方法として、病原体の遺伝子を抽出(病原体の生死にかかわらず抽出することができる)してその遺伝子を増幅(病原体が少なくても遺伝子を増幅するため検出可能)して検出方法するPCR法の改良により、迅速・簡便・正確にかつ同時に網羅的に微生物(ウイルス、真菌、細菌、原虫など)を検出する方法(マルチプレックスPCR法)が開発されました。また、多項目を同時に測ることによりコストも安価に抑えることも可能になっております。以上のような利点を生かして、数種類の病原体を同時に測定する「日和見感染」、「肝炎」、「眼科」の3つのセットを準備して、実施します。陽性になった病原体は、リアルタイムPCR法で確認します。

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問い合わせ先 輸血部 TEL:0853-20-2421