下肢静脈瘤に対して血管内レーザー治療を開始しました

2016年4月8日

皮膚科    講師   新原 寛之 (にいはら ひろゆき)

 下肢静脈瘤は、静脈血の逆流によって下肢に様々な不快症状をもたらす疾患です。有病率は加齢とともに上昇し、中高年では10~20%の人で下肢静脈に逆流がみられます。従来、下肢静脈瘤治療は、数日間の入院の上、手術処置により行われていました。近年、レーザー原理を用いた血管内レーザー焼灼術が登場し、波長980nmのレーザー治療法(2011年保険適用)に引き続き、より確実な焼灼が可能となる波長1470nmのレーザー治療が2014年に保険適用になりました。当科でも2016年4月より波長1470nmのレーザー治療機器を導入し、下肢静脈瘤レーザー治療を開始しています。
 レーザー治療の利点は、従来術式の血管抜去術が腰椎麻酔下のため2泊3日の入院が必要であったのに対して、局所麻酔で可能であるため麻酔リスクの高い方にも施術可能である点、手術時間が1/2〜1/3に短縮できる点、1泊2日の短期入院で済む点などがあげられます。
 保険適用のレーザー治療を行うことで、下肢静脈瘤に悩む多くの患者さんにより良質な医療が提供できるものと考えます。

  

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