再生医療センターの開設について【2/22記者会見】

2016年2月29日

 島根大学では、さらに細胞治療・再生医療を発展させるために、2016年1月1日付で再生医療センターを開設しました。再生医療等の安全性の確保に関する法律(再生医療法)に準じて厚生労働省に許可された臨床研究を遂行していくことにより、地方においても世界の先進の医療を受けられるように努めてまいります。

 再生医療は、患者の体外で人工的に培養した幹細胞等を、患者の体内に移植等することで、損傷した臓器や組織を再生し、失われた人体機能を回復させる医療です。
 広範な重症熱傷に対するヒト(自己)表皮由来細胞シート、膝関節における外傷性軟骨欠損症又は離断性骨軟骨炎に対するヒト(自己)軟骨由来組織、重症心不全に対するヒト(自己)骨格筋由来細胞シート、造血幹細胞移植後の急性移植片対宿主病(GVHD)に対するヒト(同種)骨髄由来間葉系幹細胞が保険承認されています。また、iPS細胞をもちいた再生医療の臨床研究がすでに開始されています。
 島根大学では基礎研究だけでなく、整形外科では、治療が困難とされてきた関節軟骨損傷に対し、1996年からコラーゲンゲル包埋培養自家軟骨細胞移植を実施し良好な治療成績を得ています。小児科では、先天代謝異常症である骨形成が不良な低ホスファターゼ症に対して間葉系幹細胞と造血幹細胞の移植治療を世界で唯一実施しています。腫瘍生物学講座では、間葉系幹細胞を高純度で精製する方法を確立しています。
 
 今後さらに再生医療センターが中心となり、再生医療を進めていきます。

(記者会見の様子)

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向かって左より
内尾 祐司 教授、鈴宮 淳司 教授、井川 幹夫 病院長、松崎 有未 教授、竹谷 健 講師

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閉鎖性無菌細胞調整システムを操作する竹谷講師