公開日 2016年01月27日
平成28年1月13日(水)、みらい棟4階のギャラクシーにて、第2回島根・セメイ国際シンポジウム「世界の核被曝問題 ~過去から未来に向けて~」を開催しました。(総合医療学講座・野宗教授主催)国外からは、カザフスタン、ロシア、アメリカ、国内からは広島、長崎、群馬からご参加いただきました。学内からは、服部学長、山口医学部長、小林特任教授らが出席しました。また、カザフスタンのセメイ医科大学、トレバイ・ラヒフベコフ学長への島根大学医学部臨床教授授与式も執り行われました。
現・カザフスタンに位置する「セミパラチンスク核実験場」は、旧ソビエトが1949年から1989年の40年間に合計456回の核実験を行った場所です。それによってもたらされた住民への健康被害は多大なものでした。
午前の部では、カザフスタンにおける健康被害の現状報告や被曝線量測定、放射性降下物等の研究についての報告がありました。午後の部では、マーシャル諸島での核実験により被曝したマグロ漁船員の被曝線量調査、福島における原発事故後の子どもたちへの健康問題の調査、住民に対するメンタルケアの重要さ、また島根県で原発事故が起こった場合の対策及び準備などについての報告がありました。
山口医学部長(左)トレバイ・ラヒフベコフ学長(右)