公開日 2018年01月11日
平成30年1月5日、島根大学(以下:「本学」)と株式会社RESVO(以下:「RESVO」)は、本学医学部に共同研究講座「免疫精神神経学共同研究講座」を設置し、記者会見及び看板上掲式を行いました。
精神神経疾患の一つである統合失調症は、人口の約0.8%が発症すると考えられています。しかしながら、根本的な治療法が確立されていないため多くの人々を苦しめています。
基礎研究によって、統合失調症の一部が免疫障害に由来することが明らかとなったものの、これらに対する治療方法は確立していません。
近年、医学部精神医学講座において、一部の統合失調症患者に対して免疫に作用する薬剤や骨髄移植が有効である可能性が発見されました。
そこで、免疫障害に由来する統合失調症の基礎研究に強みを持つRESVOと共同で免疫障害に由来する精神神経疾患の治療法の開発に挑みます。
免疫障害に由来する精神神経疾患は、患者全体の最大30%を占めるとの試算もあることから、今回の共同研究講座の設置により、治療開発に困難を極めている精神神経疾患に対し新たな扉を開くことが期待されます。
記者会見の席上で、服部泰直学長は「今回の共同研究講座における研究により、治療開発が進み、患者さんの希望となることを期待します。」と述べました。また、RESVOの小林宣文代表取締役は、「精神神経疾患の根治に向けたスタートとなった。これから一丸となり、頑張りたい。」と述べました。
向かって左から 大西特任教授、RESVO小林代表取締役、服部学長、並河医学部長
上掲式の様子