公開日 2018年07月05日
島根大学発ベンチャーの称号を付与された「株式会社mAbProtein(マブプロテイン)」(代表取締役社長 本間 良夫)が平成30年3月20日に設立され、地域経済の活性化を目指す投資ファンド「しまね大学発・産学連携ファンド」から5月31日に1億5千万円の投資を受けたことについて、6月8日記者会見を行いました。
株式会社mAbProteinは、医学部生化学講座(病態生化学)の浦野 健 教授の研究シーズを活用した『抗体』を用いて、医薬・診断薬・研究試薬の研究開発及び製造販売などの事業を行います。
主な開発ターゲットは、炎症性サイトカインです。炎症性サイトカインは、細胞から分泌される微量生理活性タンパク質で、生体内における様々な炎症症状を引き起こす原因因子として様々な疾患と関連しています。
研究開発では、この炎症性サイトカインを特異的に認識し、さらに機能を阻害することができる『抗体』を特殊な作製技術により作製します。
作製された『抗体』は、医学における最先端の研究に役立つだけでなく、医療現場において様々な疾患の早期診断や病態解明、さらに各疾患の治療薬としての展開が期待されます。
株式会社mAbProteinは、ここ出雲・島根から、世界中の患者さんに治療薬を、医療現場に診断キットを、そして研究者のための研究用試薬をお届けしてまいります。
記者会見の様子(左より、株式会社地域経済活性化支援機構 代表取締役社長 今井 信義氏、
株式会社山陰合同銀行 代表取締役専務執行役員 山崎 徹 氏、島根大学長 服部 泰直、
株式会社mAbProtein代表取締役社長 本間 良夫)
研究開発について説明する生化学講座(病態生化学)浦野 健 教授