スウェーデンと医学部を結んだビデオ会議システムによる英語医療面接セミナーを実施しました

2019年3月15日


 医学部では、ルンド大学(スウェーデン)医学部家庭医学講座のマルガレータ・トロエン教授の協力を得て、ビデオ会議システムを利用した英語による医療面接セミナーを実施しています。
 本セミナーは、スウェーデンのルンド大学にいるトロエン教授と、医学部の総合医療学講座の教室にいる病院実習中の5年生を、インターネットを利用したテレビ会議システムで結び、トロエン先生の指導の下で学生が英語で医療面接の演習を行うという先進的な教育実践で、今年度は総合医療学講座の木島庸貴助教のお世話で年間計10回実施されました。

 木島助教が「咳を訴える患者」のようにテーマを決めて、その症状、既往歴、生活環境といったシナリオをあらかじめ設定し、セミナーはトロエン教授が患者役となって進行されます。医師役の学生は、患者の応答に沿って必要な質問を英語で行い、最後にトロエン教授からフィードバックを受けるという手順で行われます。総合診療の専門家である木島助教とトロエン先生の指導により、セミナーは臨床教育という点でも充実しており、英語演習だけでなく、診断学の学習、さらに医療機関を受診する患者の思いや考えを理解することも含まれた内容となっています。
 5、6人のポリクリ班ごとに行われる1時間のセミナーでは、学生たちは、テレビモニターに映されたトロエン教授の応答に真剣に耳を傾け、英語での医療面接演習に学生同士で協力しながら取り組んでいました。セミナー後、学生からは、『英語で医療面接の練習をするいい機会となった』『このような機会を是非増やして欲しい』といった感想が聞かれました。
 日本を訪問する外国人の急増に伴い、医師が英語を用いて医療面接を行う機会が増えつつあります。またこれからの医師には、国内外の専門家と意見交換を行ったり新しい情報を得たりする能力がますます求められていくと考えられ、そのためにはオールラウンドな英語能力を身につけることが必須です。島根大学医学部では、学部をあげて医学英語教育に力を入れていますが、その中でも5年生のポリクリ学生を対象とした本セミナーのような実践的な取組みは、他大学ではあまりみられないユニークなものです。
 来年度は、トロエン教授に加え、これまで学部と教育交流のあるアメリカのワシントン大学医学部のダグラス・パウ教授の協力を得て、さらにセミナーの充実を図る予定です。
 

セミナーを終え、トロエン先生と記念撮影をする5年生の医学生(後列真ん中が木島助教)