公開日 2021年01月25日
島根大学医学部(浦野健教授)と長崎大学熱帯医学研究所(森田公一教授)の共同研究により、新型コロナウイルスに対する新しい抗体14種類の開発に成功しました。また、評価を行った9種類の抗体のうち、ウイルスのヒト細胞への感染を阻害する能力(中和活性)を持つ抗体を5種類確認しました。
令和3年1月22日に特許出願したことにあわせ、23日に島根大学医学部で記者会見を行いました。
なお、この模様は、長崎県の報道機関にもWeb配信されました。
今後、開発した抗体を基に、治療用抗体医薬・抗原検査キット・マスクなどの開発が期待されます。
記者会見で浦野教授は、「さらに新規抗体の作製により、新型コロナウイルスの変異株にも対応していくことが可能。今後は、国内での治療用抗体医薬の承認システムをスピーディーに構築していくことがカギとなる」と述べました。
本学発の人工抗体が新型コロナウイルスの画期的な治療法の礎となり、全世界の医療に貢献していくことが期待されます。
(写真左より、
医学部生化学講座(病態生化学) 教授 浦野 健
理事・副学長(学術研究・イノベーション創出担当)秋重 幸邦
医学部長 鬼形 和道
医学部生化学講座(病態生化学) 技術専門職員 成相 裕子)
(解説する浦野教授) (新型コロナウイルスの細胞内への侵入を阻害する抗体)
【もっと知る】浦野教授の研究のストーリーを本学広報誌「しろうさぎ」プロジェクトMで連載しました。ぜひご覧ください。
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