島根大学で発見されたシーズをもとに島根大学医学部精神医学講座とバイオベンチャーである（株）RESVOの研究成果をもとに、尿からメンタルストレスを定量化する新たなサービスとして商品化された「バイオピリン検査サービスパック」が、神奈川県が選定しているME-BYO BRANDに認定されました。

　精神疾患はその患者数や増加率が大きく、現在、糖尿病やがんをも上回る勢いで増加の一途を辿っております。今や、がん・日本の 5 大疾患にも認定されるほど、その問題は深刻となってきています。精神疾患の発症の引き金となると言われているメンタルストレスを、客観的に評価し適切な対策を取っていくことが重要です。

　2018年から島根大学医学部精神医学講座と（株）RESVO社の共同で設立された免疫精神神経学（共同研究講座）を中心に、精神疾患発症の前駆段階である ARMS；At Risk　Mental State の研究が行われ、ARMS患者において「バイオピリン」というメンタルストレスに関連する分子が尿中に出てくることを発見しました(Wake et al. Early Interv Psychiatry 2022 Mar;16(3):272-280)。

　この発見は未病状態にある精神疾患の把握に尿中バイオピリンが有用である可能性を示していることから、「バイオピリン検査サービスパック」が商品化され、2021 年 9 月より一般向けに販売を開始しました。今回、この検査サービスが、神奈川県が優れた未病の改善につながることが期待できる商品・サービスに対し認定している「ME-BYO BRAND」に選定されました。

【ME-BYO BRAND とは】

未病の見える化や未病の改善につながることが期待できる商品・サービスのうち、優れたものを神奈川県が「ME-BYO BRAND」として認定する制度です。この制度により、県民の未病改善の取組を促進するとともに、未病の魅力を広め、産業化の牽引を図っています。

※公式ホームページ

〈 https://www.pref.kanagawa.jp/docs/mv4/cnt/f531787/p1078097.html 〉

◆本件に関するホームページ                                                        

https://www.pref.kanagawa.jp/docs/bs5/prs/r0304641.html

◆お問い合わせ

島根大学医学部　免疫精神神経学（共同研究講座）　特任教授　大西　新　（おおにし　あらた）　

電話：0853-20-2262　Fax：0853-20-2260

e-mail：information@resvo-inc.com