医療用フェイスシールドを開発しました

公開日 2022年06月27日

 このたび、本学と(株)河内(本社:広島市、工場:出雲市)との共同研究により製品開発した「医療用フェイスシールド」を同社が販売する運びとなり、報道発表しました。

 

 新型コロナウイルス感染症等の飛沫感染を防御するフェイスシールドは既に多く市販されていますが、特に医療用キャップを被った頭部に安定して固定できる資材は存在しません。そこで、頭部への固定に布紐を使用し、その末端に留め具を備えて着脱を容易にした「医療用フェイスシールド」を産学共同で開発しました。使用後はそのまま廃棄できる環境にやさしいフェイスシールドです。

 

 長時間装着しても、ゴムのように頭部を締めつけて痛くなることもなく、フェイス面は飛沫防止に必要十分な形状を創出し、フェイス素材(PET)を0.2㎜と極薄にして視認性を格段に向上させました。

 

 本医療用フェイスシールドは、新型コロナウィルス感染症等の検査・治療にあたる医療従事者(医師・看護師など)の安全を確保する有用な飛沫防止資材です。

 

 なお、本製品については、共同で意匠登録を終えています。また、2020年に報道発表し、現在も多く使用されております「一般用フェイスシールド」とは形状が全く異なり、飛沫防止機能および視認性を高め、医療用に開発した新しい製品です。島根大学医学部附属病院において既に多くの医療従事者が使用して、機能・安全性を確認しています。

 

 また、この取組みは、出雲市と協働で進める「やさしい医工連携」の一環で、その成果です。

 

 【知的財産権】

意匠登録 第1697768号

登録日 令和3年10月4日

 

 

   

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