公開日 2023年08月23日
整形外科の伊藤修司医科医員・整形外科学講座の内尾祐司教授は、理化学研究所・静岡県立総合病院・静岡県立大学・東京大学との国際共同研究グループで、前立腺がん発症前でも将来的な前立腺がんによる死亡リスクを予測できることを明らかにしました。
前立腺がんは、男性において世界で2番目に多いがんであり、男性のがん死亡率の6.7%を占めるとされています。その高い死亡率ゆえに、前立腺がんの発症と死亡のリスクを予測することが予防医学の観点から重要です。また、前立腺がんは、全てのがん種の中で最も高い遺伝率を持つことが分かっており、予測モデルの構築には遺伝的要因を解明する必要がありました。
そこで本研究グループは、前立腺がんのゲノムワイド関連解析(GWAS)ならびにポリジェニックリスクスコア(PRS)を用いて、患者個人の前立腺細胞を調べることなく死亡リスクの予測に成功しました。本研究結果は、前立腺がんの早期発見・早期治療の実現につながるものと期待できます。
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