公開日 2023年09月01日
2023年7月15日、16日の2日間にわたり島根大学出雲キャンパスで開催された「第15回日本ポイントオブケア超音波学会学術集会」で医学部の学生ボランティア26名が活躍しました。
東京以外では本学が初の地方開催となった学術集会運営に、わずか2か月足らずの準備期間で挑んだメンバーでしたが、猛暑の中、全国から訪れたのべ600名の参加者を見事にアテンドしました。
会場には素晴らしいチームワークと情熱がありました。
ネイビーのスクラブで夏のキャンパスを駆け抜け、学術集会を成功に導いた学生たちにインタビューしました。
インタビュー
リーダーの役割を通してチームマネジメントを学ぶ
医学科4年 中島 悠貴さん
―学術集会運営のボランティアに参加したきっかけは?
総合診療医センターの坂口先生から「いい経験になると思うからやってみないか」とお声掛けいただいたのがきっかけでした。先生と学生からの推薦でメンバーが集まりました。琉球大学、旭川医科大学、徳島大学からも4名参加し、4大学合同ボランティア約30名で運営しました。
―大変だったことはありますか。
準備の段階で、先生のような年長の方と一緒に仕事を進めるのは初めてだったので、遠慮して上手くコミュニケーションがとれず、お願いもできなくて。最初は何も言えなかったのですが、坂口先生の助言のもと、リーダーの役割は「何をすべきかを具体化して、仕事をメンバーに指示していくことだ」と気づいて、それからはチームマネジメントを意識するようになって、メンバーをまとめ、動かせるようになりました。
―参加した感想は。
コロナの時に入学したので、4年生になってようやく学生生活が始まった、というタイミングでこの学術集会があり、他大学の先生や学生と関わらせていただく中で、人と人との出会いは素敵だなと改めて感じました。
準備が終わって実際に動いてみると、自分たちの想定したとおりに動けたので、やはり準備を周到にしておいて良かったなと思いました。
―トラブルなどはなかったですか。
トラブルもありましたが、トラブルが起きた時の対処法も事前に想定して計画を立てていたので、大丈夫でした。
―この経験を通して得たものはありますか。
これから社会に出ていき、いろいろな職種の方々と関わることがあると思います。いろいろな場面で人に依頼したり、組織を動かしたりする力が必要になります。今回、リーダーを任せていただいた経験からチームマネジメントを学び、成長したなと感じています。
―災害医療にも必要とされる「コマンド アンド コントロール」の能力も今回の経験で身に付いたというわけですね!暑い中、大変お疲れ様でした。
多くの人とかかわり、一つのことを成し遂げた実感
医学科4年 鈴木 裕希さん
―初めての学術集会運営ボランティアでリーダーとしてメンバーをしっかりとまとめられていました。パンフレットがとてもわかりやすいですね。皆さんで作成されたのですか。
各係で担当業務を分担し、係ごとにまとめて作りました。みんなの最高傑作だと思っています。
―このパンフレットを見れば、どの会場で誰がどんなふうに動いているかが一目瞭然でわかりますね。
そういっていただけると嬉しいです。各係にもリーダーを置いて、彼らを中心にうまく動けていたと思います。出雲を紹介するガイドブックも作成し、出雲のおみやげ紹介についても、いろんな先生にアンケートをとってまとめてくれました。
―心配だったことや気を遣われたことはありますか。
メンバーの一人ひとりに役割を与えて、責任感を持ってもらう、という体制づくりに気を配りました。リーダーになるとリーダーだけが仕事を抱え込んでしまいがちですが、個々にやるべきことがあるとモチベーションが上がり、皆が効率よく動いていくことができます。
―この経験を通じて得られたことは。
一つのことを成し遂げるにあたっていろんな人が関わっていることを実感できました。また、皆を共通の目標に向かって仕向けることがリーダーの仕事として大切だと思いました。勉強との両立は大変でしたが、運営に関わらせていただき本当に良かったです。
―有意義な経験でしたね。ボランティアの皆さん、大変お疲れ様でした。
大会当日ミーティングの様子
学術集会の様子
企業展示の様子
(取材:総務課企画調査係)