【学生取材】医学部オープンキャンパス2024(医学科)

公開日 2024年08月26日

① 全体説明
② キャンパスツアー (学生を8班に分け、6つの部署のうち3か所を見学・体験。)
③ 個別相談 (教員、医学生、生協職員が高校生や保護者等の疑問・相談に応じる。任意参加。)

 

 

➀ 全学説明

 臨床大講堂で行われた全体説明では、医学部長、病院長、医学科長からそれぞれ話がありました。

 医学部長からはキャンパスツアーの概要や島根大学医学部の歴史、特徴について説明がありました。医師になるにあたっては学力だけでなく倫理観やコミュニケーション能力が重要で、島根大学医学部はその部分の教育も行っていると話されていたのがとても印象的でした。

 病院長からは島根大学医学部の教育と目指す医師像について各論的な話がありました。医の扉、医の炎に関する説明や地域医療、総合診療といった島根大学医学部ならではの医療についての話もありました。

 医学科長からは医学科の概要と入試に関する説明がありました。島根大学医学部の目的や建学の理念といった全体的な話の後に医学科の6年間のカリキュラムや医師国家試験の合格率、大学の入試制度に関する説明がありました。

 

 

② キャンパスツアー

(1)高度外傷センター

 Acute Care Surgery講座教授で高度外傷センター長の渡部教授から、高度外傷センターの説明を受けた後に、ハイブリットERや救急初療室を見学し、初療室では気管挿管の実習体験を行いました。 (写真1)

 ハイブリッドERではちょうど手術を行っており、参加者も小窓から手術の様子を見ることができました。その後は、ドクターカーの見学を行いました。

 参加した高校生にとっては実際の医療に触れることができる数少ない機会で、とても興味深そうでした。

 

(2)リハビリテーション部

 最初にリハビリテーション部の酒井講師からプレゼンがありました。リハビリテーションは治療とは別物なのではなく、治療と並行・連携して行われているということを強調されていました。

 その後、理学療法士の先生がついて様々なリハビリテーション機器の体験を行いました。温熱療法や自動運転車いすの体験などをとても楽しそうに行っているのが印象的でした。

 

(3)クリニカルスキルアップセンター

 先生や臨床実習生から教えてもらいながら、4グループに分かれて実際の手技や診察を体験しました。糸結びや聴診器で肺音を聞いてみるなど実際の医療に近い体験ができ、とても楽しそうでした。 (写真2)

 血圧測定などは2人1組で行い、初めは緊張気味だった参加者も少しずつ打ち解けていた様子でした。

 

(4)医学英語教育学講座

 医学英語教育講座の岩田教授により、実際に医学生に行っている授業の一部が行われました。『ER』という海外の医療ドラマを鑑賞して内容を検討したり、2人1組になって医療面接の練習をしました。 (写真3)

 その後、eクリニックの見学を行いました。eクリニックとは学生の英語学習の支援をする場所で、英語の先生が常駐していて自習をしたり留学生等と交流することもできます。

 

(5)薬理学講座

 薬理学講座の和田教授の指導の下、VRを用いてマウスに薬物を投与するシミュレーションを行いました。事前に投与する薬物についての説明があり、参加者は熱心に耳を傾けていました。

 また、待ち時間にはVRを使って遊んでみたり、参加した高校生は楽しみながら体験ができました。

 

(6)外科学講座

 外科学講座では、呼吸器外科の山根教授と消化器外科の日髙教授の講義が行われました。臨床実習生が実習でどのようなことをしているかの説明や、手術映像を流しながら実際の症例の説明も行われ、参加者にとってはとても興味深いものだったと思います。

 

 

③ 個別相談

 生協職員のブースでは、保護者の方を中心に大学に入ってからの教科書の購入や衣食住に関する相談をされていました。入学準備に関する資料もあらかじめ用意され、また、大学のロゴの入ったグッズの販売もされていました。

 医学生のブースでは、高校生、保護者ともに長蛇の列ができていました。買い物や生活するのに不便だと感じることはないか、車がないと生活出来ないかなど、普段の生活に関する疑問や入試の面接に関する質問など多くの質問に学生が答えていました。

 (写真4)

 

 

 当日は、地元島根の高校生はもちろん、広島や関西などからも多くの高校生に来場していただきました。中には地域医療に興味があるということで沖縄から単身で来場された方もおられ、地域医療における島根大学医学部の役割を大きく感じました。

 参加した高校生と話をしてみると、キャンパスツアーがとても好評で、特に高度外傷センターやスキルアップセンターでの実習など、実際の医療に近づくことのできる企画が特によかったとのことでした。

 暑い中たくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。

 

 

写真1 高度外傷センターでの気管挿管体験 写真2 クリニカルスキルアップセンターでの聴診体験
写真3 医学英語教育学講座・岩田教授の模擬授業 写真4 個別相談の様子

 

 

 

(医学部医学科学生広報サポーター 取材)