公開日 2025年02月20日
島根大学医学部の重要なミッションの一つに、「地域医療に貢献する人材の育成」があります。医学科地域医療教育学講座は、このミッションの遂行のために、「総合診療・地域医療実習」を、総合診療医センター、総合医療学講座、地域医療支援学講座と共同で運営しています。
通常、医学科の学生は4年生から5年生の間に附属病院での臨床実習を行いますが、そのうち4週間は、学生が大学病院とは別の地域の病院に出向いて「総合診療・地域医療実習」を行います。学生は、患者さんや地域の方々とより密接に接し、能動的かつ自主的に診療に参加することにより、医師としての知識や技能を身につけるだけでなく、患者さんを担当することの意味や、医学的な問題以外に解決すべき課題があるかを考え、へき地や過疎地における様々な問題に直面し、真剣に向き合う機会を得ます。実習終了後、学生たちの振り返り発表や表情を見ていると、大変多くの学びを得たことが伺えます。
島根県は、高齢化率(総人口に占める65歳以上の割合)が令和5年4月の調査で全国7位、百寿者(人口10万人あたりの100歳以上の高齢者の割合)が12年連続で1位であり、まさに高齢化先進県であると言えます。さらに、総人口も全国で2番目に少なく、特に山間地や離島での過疎化が深刻な問題となっています。学生たちには、総合診療・地域医療実習を通じて、島根県の医療の現状や地域で働く魅力を感じてもらい、島根県の地域医療に貢献できる人材として成長してもらいたいと願っています。
参考:医学部地域医療教育学講座HP
参考:学生さんの振り返り発表会の様子
2024/12/24「島根大学総合医療・地域医療実習第11クール発表会・アワード受賞プレゼン・津和野共存病院」
【お問い合わせ】地域医療教育学講座 TEL:0853-20-2542