本学では、県内で深刻化している医師不足、特に内科医の不足に対応するため、2023年度より「しまね地域医療支援センター」の研修・指導体制充実強化事業として、内科専門医の育成を目的とした「内科の魅力向上プロジェクト」を実施しています。医学生や臨床研修医に、島根県の内科医療の現状を知ってもらい、将来、内科専門医としての進路を考えるきっかけを提供することを目的としています。

　2024年度は、内科学第一（内分泌代謝内科）の金﨑啓造教授の提案により、内科各診療科最新の知見を共有しながら、内科医療の魅力とその社会的意義を発信する「Medical Grand Round」を実施しました。

　若手医師や指導医による英語でのレクチャーや症例カンファレンスを、5月には内分泌代謝内科、7月には肝臓内科、9月には脳神経内科、2025年2月には呼吸器・化学療法内科が担当し、診療科の垣根を越えて、内科全体としての学びを深める場となりました。また、医学英語教育学講座の岩田淳教授の協力のもと、臨床実習中の5・6年生だけでなく、1・2年生にも広く参加を呼びかけました。

　さらに、2024年10月15日には、医学生と内科診療科の教員・医師が自由に交流できる「内科診療科合同説明会」を開催しました。各診療科がブース形式で医学生・研修医に向けて説明を行い、途中には診療科ごとのプレゼンテーション、終了後には懇親会も行い、世代を超えた交流の場となりました。

　今後も本学では、大学病院と内科診療科が連携しながら、島根県内の内科医療を支える人材の育成に向けて継続的に取り組んでまいります。

【お問い合わせ先】内科学第二　TEL:0853-20-2190