公開日 2026年07月08日
島根大学医学部医学科6年生の古江真由美さんと加藤佑弥さんが筆頭著者として執筆した緑内障に関する研究論文が、それぞれ国際医学誌Journal of Clinical Medicine(Impact Factor 3.3)とBiomedicines(Impact Factor 4.5)に採択されました。
これらの学術誌は、世界中の研究者や臨床医が最新の医学研究成果を発表する国際的な査読付き学術誌です。投稿された論文は、その分野の専門家による厳正な審査を経て掲載が決定されるため、採択されることは研究の新規性や学術的価値が認められたことを意味します。
古江さんの研究では、島根大学が独自に開発した緑内障点眼アドヒアランス質問票(SU-GAQ:Shimane University Glaucoma Adherence Questionnaire)を用いて、緑内障患者さんの点眼継続や点眼手技に関する問題点を解析しました。その結果、認知機能や全身の健康状態によって、点眼に関する課題が異なることを明らかにし、患者さん一人ひとりに応じた支援につながる可能性を示しました。
加藤さんの研究では、緑内障患者さんの認知機能やフレイル(加齢による心身の衰え)、全身の病気の程度と、視野検査の結果や検査の正確さとの関係を解析しました。その結果、全身の健康状態が緑内障の重症度や視野検査の信頼性に関係することを明らかにし、高齢化が進む社会における、より適切な緑内障診療につながる重要な知見を示しました。
<古江真由美さんコメント>
このたび、論文が国際学術誌に採択され、大変嬉しく思います。研究を始めた当初は、統計解析はもちろん、研究の進め方や論文の書き方も全く分からない状態からのスタートでした。先生方に一から丁寧にご指導いただいたおかげで、データを解析し、根拠を持って研究成果を伝えることの大切さを学びました。今回の研究を通して得られた知見が、患者さん一人ひとりに合わせたより良い医療につながれば嬉しく思います。このような貴重な経験をさせてくださった先生方をはじめ、研究にご協力いただいた患者さんに心より感謝申し上げます。
<加藤佑弥さんコメント>
臨床実習の後などに眼科学講座にお邪魔して研究させていただきました。成果が論文採択という形となり大変嬉しく思っています。研究、論文作成、学会発表全てが初めてでしたが、谷戸先生はじめ眼科学講座の皆様に丁寧にご指導いただき、とても貴重な経験になりました。ありがとうございました。この経験を活かし、卒業後も臨床研究に挑戦できればと思っています。
<眼科学講座 谷戸正樹教授コメント>
学生が主体となって研究を行い、その成果が国際的な学術誌に認められたことを大変嬉しく思います。研究活動を通じて培った探究心や論理的思考力は、将来、優れた臨床医・研究者として活躍するための大きな財産になります。古江さん、加藤さんの今後のさらなる活躍を期待するとともに、このような学生が本学から数多く育ってくれることを願っています。
写真:二人は第26回日本抗加齢医学会総会(横浜/2026年6月27日)でもそれぞれ発表しました
(左から、吉田助教・古江さん・加藤さん・谷戸教授)
古江さんの研究論文はこちら
加藤さんの研究論文はこちら
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