原徳子

2013年7月4日

 看護技術学分野2004年度修了
 松江赤十字病院 副病院長 看護部長 認定看護管理者

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 平成15年当時,看護師長として臨床で看護実践する中で組織の活性化の鍵は,実践の中で影響力を持ち,ジェネラリストとして力を発揮する中堅看護師を育成することだと考えていました。

 そんな時,島根大学に大学院が新設されたと聞き,看護管理を行っていくためにこの漠然とした思いを明確化し,是非,大学院で学び,それを実践に活かしたいと思いました。そこで,病院・看護部から休職制度などの支援を受け,働きながら大学院に入学することを決意しました。

 大学院での2年間は私にとって全てが新鮮で,特に,臨床での実践と理論が結びつく瞬間に達成感がありました。また,この期間は,自らの実践の方向性を確認できるとてもよい時間となりました。12名の同期の内4名は学部卒業生で,この若い同期からの刺激は大きく,ティーチングアシスタントで入った看護学科の演習でも学生が論理的思考を学んでいると感じ取ることができました。また,研究への取り組みでは文献検索や研究計画書の立案など,学ぶ点がありました。社会人入学者である実践の経験を持つ看護師と論理的思考を持つ学部卒業生の融合はお互いの刺激となり互いに多くのことを学ぶことができました。

 そして,大学院で課題を分析的に考えることや,課題解決のための方法の基礎を学んだことは,実践に戻り看護管理上の課題を解決するうえで,大いに役立っています。

 臨床での経験を見直したいと思っている方,自らの看護を探求してみたいと思っている方,大学院への進学を強くお勧めします。学びたいと思った時,その時があなたの学ぶ時です。

 

 

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