整形外科学

研究テーマ

1)スポーツ傷害の病態解明と治療法の開発。
2)軟骨損傷の病態解明と再生医学を用いた軟骨修復治療の確立
3)末梢神経再生メカニズムの研究。

内 容

1) 年間の手術件数が70を超える膝前十字靱帯損傷における固有感覚の重要性を体性感覚誘発電位(SEP )と関節位置覚によって明らかにし、手術方法では新しく考案したShimane-Leeds Loop 靱帯やEndo Button- CL を導入し、再建靱帯の力学的弱点を克服した。また、 半月板損傷に対するラスピングが損傷治癒機転を促すことを明らかにし臨床応用を行っている。膝蓋骨脱臼に対する外側伸筋支帯切離術や二分膝蓋骨に対する外側広筋切離術に対して高出力ホルニウムヤグレーザーを用いて低侵襲かつ良好な術後成績を得ている。

2) これまで治療の困難とされてきた軟骨損傷に対して、アテロコラーゲンゲルを用いた自家軟骨細胞培養移植術を開発し、その基礎研究並びに臨床研究を行い、短期ではあるが良好な治療成績を得ている。

3) 末梢神経再生の基礎研究では、成長因子や神経細胞移植に取り組んでいる他に、絞扼性神経障害の病態の解明にも研究を行っている。