第46回 日本光医学・光生物学会に参加しました

2024.7.6~7

昨年、島根で開催された日本光医学・光医学光生物学会ですが、今年は11年ぶりに浜松で開催され、教授と私(海津)の二人で参加してきました。
7月5日金曜午後3時、出雲空港発の飛行機で静岡空港へ向かいます。 定刻より少し早く着陸しましたが、さて、ここからどうやって浜松へ移動するか…。 航空会社が運航している掛川駅までの無料連絡バスは鹿児島便の到着を待つため、出発は1時間後です。 さすがにそんなに待ってはいられないので、バスで近くの金谷駅まで移動し、そこから東海道線で浜松駅に向かうことにしました。 しかし、ただでさえ乗り換え時間が4分しかないのにバスが遅れたため金谷駅に到着した段階で残り1分。 幸い小さな駅なのでなんとか間に合うだろうとSuicaを片手に急いで改札を抜けます。 しかし!そこで見たのは反対側のホームに入る車両。残りは多分30秒あるかないか。 とりあえず聞きます。
「教授、走れます?」
「いや、無理」
即答でした。 でも、こんな冷房も無い小さな駅で20分も待ちたくありません。 反対側のホームに向かうべく地下の連絡通路に向かってダッシュしました。 電車から降りてきた高校生とすれ違いながら階段を駆け上がり、これは間に合うぞと車両に乗り込む直前にチラリと振り向いたら、 教授が一生懸命階段を上る姿が目に入りました。ギリギリでした。もう少しで教授を置き去りにして一人で浜松駅に向かうところでした。

Photo_Sample 夜は聖隷浜松病院の尾花先生達のお食事会に参加させていただきました。 以前島根に在籍されていた髙柳先生も一緒です。よく考えると、実はこれが髙柳先生との初めて食事会でした。 当時はコロナのせいで歓迎会や送別会、忘年会もできなかったのです。髙柳先生は以前と変わらず全身黒い服でした。 日差しがきつい太平洋側で夏も全身黒だと暑くないのだろうかと心配になりました。

翌朝、浜松駅からバスに乗って学会場である静岡大学工学部へ向かいます。正門を入って左の建物が会場のようです。 暑い中、スタッフとおぼしき学生さんが案内をしていました。熱中症にならないといいけどなと思いながら建物に入ります。 3階で受付を済ませて講演会場に入り、開始を待ちます。9時、開会の挨拶が副会頭の先生によって行われました。 なんと、会頭の先生は体調不良で会場に来ることができないそうです。え?会頭不在?残ったスタッフは受付担当の事務の方と学生さんだけの様です。 どうなるのかなと思いましたが、学会の開催経験を持つ理事や毎年参加している評議員の先生方が過去の記憶を呼び起こし、 協力しながらなんとなくプログラム通りに学会を進めていきます。まるで自主運営。 仕切る人がいないのに、いや、いないからか、時間通り淡々と進んでいく学会。そこはかとなく感じる参加者同士の一体感。 未だかつてない不思議な雰囲気の中で私の発表は終わりました。

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2日目、最初のセッションの座長を務めることになっていました。もうお一人の座長の先生と相談します。
「これ、始めちゃっていいんですかね?」
「いいんじゃないですか、時間ですし」
「じゃあ始めますね。それでは時間ですので、2日目最初のセッションを開始します」
まさかの私のアナウンスで唐突に始まる学会2日目。 もちろん時間を計ってベルを鳴らし、演者に残りの発表時間をお知らせするのも座長の仕事です。 この日も粛々と学会が進んでいきます。 奨励賞の授賞式では会場の照明を理事の某先生が点けたり消したり、前理事長が前方で片膝ついて写真撮影していたり。すごいな、光医学・光生物学会。 飛行機の都合で午後のプログラムには参加できませんでしたが、どうやら予定通り無事に終了したようです。
異常な高温と刺すような日差し(思わず日傘を購入)、浜松餃子(美味しい)、全力で階段を登る教授(心臓止まらなくてよかった)、 なぜか手術着(お気に入り?)でお酒を飲んでいる尾花先生など心に残る事の多い学会でした。

海津 幸子


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