2025.02.09
2月9日に第26回島根県眼科冬期学術講演会・第43回島根大学眼科同門会学術集会が開催されました。
当日はあいにくの大雪となり、交通機関が麻痺したため、残念ながら出席できない方もおられました。
同門会では当院からは8演題、鳥取大学や開業医の先生方から5演題の計13演題もの発表があり、大変盛り上がりました。
特別講演1では今年退官される兒玉達夫先生による「眼腫瘍と歩んだ30年」の発表がありました。
兒玉先生の入局当時から現在に至るまでの道のり、また、専門である眼腫瘍や未熟児網膜症に対する熱い思いについてお話いただきました。
眼腫瘍というと珍しい疾患のように感じますが、日常診療では頻繁に遭遇するため困ることもしばしばありました。
兒玉先生はどんな些細な質問であっても、優しく答えてくださりました。
退官となりさみしい限りではありますが、退官後も週1回腫瘍外来で勤務されることになっています。
今後ともよろしくお願いします。
特別講演2では浜松医科大学眼科学講座教授の兼子裕規先生にシリコーンオイル関連視力低下(SORVL)についてご講演いただきました。
重症網膜疾患の手術で眼内にシリコーンオイルを充填後、視力低下が発生することがありますが、原因不明とされていました。
シリコーンオイルが網膜にフェロトーシスを引き起こすこと
、SORVLの原因解明や治療につながる可能性があることを、実験方法も含め、大変わかりやすく発表いただきました。
9時30分から14時までの会でしたが、あっという間でした。
来年もたくさんの方のご参加をお待ちしております。
村上 華奈