2025.03.13
本日,医学科を卒業した久保田 傑君と下峰 宗一郎君が,卒業式に合わせて島根大学の学長賞をもらいました。
二人は,5年生の春から眼科学講座に通いながら臨床研究をスタートしました。
一年間をかけて約1000名の患者の,延べ12万4千項目のデータをカルテから調査しました。
解析の結果,久保田君は,緑内障患者では追加治療無しにもかかわらず,入院することにより眼圧が下降する事を見出しました。
また,下峰君は,緑内障患者において認知機能の低下が,視野検査と眼底断層検査で診断した緑内障の機能的/形態的変化の重症度と関連することを見出しました。
研究成果をそれぞれが筆頭著者として,J Clinical Medicine誌に論文発表し,複数回の学会発表も行いました。
筆頭著者として発表した雑誌は,インパクトファクターは3.0,“Medicine, General & Internal”カテゴリーのQ1ランクで,
国際的にも競合度の高い雑誌であり,その学術的な意義は顕著です。
二人の努力が表彰という形で認められたことは本当にすばらしいと思います。
これから医師となる二人の活躍が楽しみです。
谷戸 正樹