2025.03.16
2025年3月16日、「令和6年度 島根県眼科医会総会」「第32回島根眼科研究会」が開催されました。
眼科医会総会の中では桝田先生より保険診療の講習会がありました。
多忙な日常の臨床では細かいところに目を配ることが難しい時もありますが、
質の高い医療を提供すること・レセプト基準に従った適切なコスト請求、を両立させられるよう努力していく必要があると感じました。
眼科研究会では、住友別子病院 原 祐子先生、東京医科大学眼科学教授 後藤浩先生にご講演いただきました。
原先生からは、普段の診療、特に今の時期は出会うことの多いアレルギー性結膜疾患の治療について教えていただきました。
ステロイド点眼治療に伴った続発緑内障への喚起、プロアクティブ療法の重要性、免疫抑制薬の効果について学ぶことができました。
患者さんとのコミュニケーションが重要であることはどの疾患にも共通することと思いますが、
点眼の使用状況が指導したものと異なっている場合がある、薬剤使用の時間帯が重要であることは緑内障診療にも通じるところがあると感じました。
後藤先生からは、ぶどう膜炎診療における認知バイアスについてお話しいただきました。
ぶどう膜炎は診断が困難であることが多く、なんとなくステロイドで良くなる方もいるため、診断がつかずに経過をみられていることも多いと感じます。
だからこそステロイドが禁忌である病態、多角的なアプローチが必要である症例、先入観に囚われない努力が必要であることを学びました。
多大な経験を惜しげなく共有していただき感謝申し上げます。
今回も、明日の診療に活かすことのできる知識を得ることができました。
ご講演していただいた先生方ありがとうございました。
髙木 啓伍