2026.06.01
今回は緑内障をテーマに、高齢社会を見据えた長期管理における点眼治療および手術選択についてご講演いただきました。
プロスタグランジン関連眼周囲症(PAP)を考慮した点眼選択や、各種手術成績の比較など、
日常診療で抱く疑問について統計学的な観点からご解説いただき、大変勉強になりました。
特に印象に残ったのは、前房水中のMCP-1という分泌性タンパクに関するお話です。
MCP-1には、創傷部位や感染部位へ単核球や樹状細胞を遊走させる役割があり、
リパスジルにはその働きを抑制する作用があることから、
トラベクレクトミーで作成した房水流出路の維持に寄与する可能性があるとのことでした。
このような機序に基づいた研究が行われていることに大変感銘を受けるとともに、
今後の診療における点眼選択の幅を広げるうえで有用な知見であると感じました。
今回の講演で得た知識を、今後の緑内障治療の選択に活かしていきたいと考えます。
和波 善愛

