2026.06.23-25
デンマーク・オーフスで開催された ICFUST 2026 in Aarhus に参加してきました。
ICFUSTは、far-ultraviolet C(遠紫外線C:Far-UVC) に関する研究者が集まる、比較的小規模な国際会議です。
参加者は基礎研究、工学、疫学、照射装置の開発などに関わる方が中心で、眼科医は私だけでした。というより、医師自体がかなり少数派でした。
私たちは、Far-UVCが眼に当たった場合の安全性について研究しています。
一方で、他の発表では皮膚への影響、照射装置の性能、感染対策としての応用、疫学的な検討など、さまざまな話題が扱われていました。
Far-UVCは、現時点では商業的に大成功しているとは言いにくい技術です。
しかし、今後また起こり得るパンデミックに備えて、この技術を何とか社会に役立てていこうという、静かではありますがかなり強い熱意を感じる会でした。
参加者全体に「まだ諦めていないぞ」という空気があり、そこはなかなか胸を打つものがありました。
カンファレンスディナーにも参加し、隣に座ったスウェーデン人研究者とゆっくり話す機会がありました。
ちょうどFIFAワールドカップで日本とスウェーデンの対戦が決まったところだったので、
2日後の日本対スウェーデン戦は「お互いのためにドローで終わらせよう」と固く握手をして別れました。
学会中、最も平和的な国際交渉だったと思います。
夕方まで学会に参加したあとは、オーフス市内を観光しました。
ちょうど Tall Ships Races という帆船の大会が開催されており、多くの帆船が港に寄港していました。
夜8時頃までオープンデッキになっている船もあり、普段なかなか乗ることのない帆船をいくつも見て回ることができました。
船によって構造や雰囲気がかなり違い、思った以上に楽しめました。
ちなみに北欧は日が長く、22時頃にようやく暗くなってきます。そして朝4時にはカモメが鳴き始めます。かなり元気です。
デンマークなので涼しいかと思っていましたが、現地の方々も “Crazy hot!” と言うほどの暑さでした。
Far-UVCだけでなく、会場も街も、なかなか熱い学会でした。
杉原 一暢
