島根大学医学部臨床小講堂にて第1回のSMARTセミナーが開催されました。本会の目的のひとつは、医師と療法士の間での議論や交流の場を設けることです。普段十分なコミュニケーションが取れているとは言い難く、互いにどのような視点や考えで治療に当たっているかの意識共有は急務でした。
今回のテーマは前十字靭帯損傷です。
まず整形外科医側から、会長内尾祐司教授が前十字靭帯損傷の基礎から最新治療までの講義を行いました。
整形外科医はもちろん、理学療法や他のコメディカルも理解しておくべきバイオメカニクスや受傷機転、治療コンセプトについての話でした。
続いて出雲市民病院理学療法士の妹尾から前十字靭帯損傷のアスレチックリハビリテーションについて講義を行いました。
整形外科医からに講義を踏まえた内容にすることで、考え方が繋がり治療の流れが理解しやすいものとなりました。また、最後に疑問点や治療プロトコルの問題点の提示があり、ディスカッションの足掛かりとなりました。
全体を通しての質疑が行われます。他施設での治療はどうなっているのか、こうした方が良いのではないか。やはり初回で皆さん遠慮がちでしたが、職種を問わず意見が飛交い有意義な会となりました。