今年6月に隠岐島後で運動器検診を行いましたが、その際指導者向けの講習会に島前高校の養護の先生が参加されていました。講習後に是非島前でも講習をお願いしたいとの申し出があり、学校側の対応の良さも手伝って講習会を開催できることになりました。さらに近隣の中学校も加わり、3校へお邪魔してきました。
(上の写真は観光名所の摩天崖と通天橋です)
西ノ島中学校では、まず生徒を対象に運動理論、栄養、スポーツ傷害について講習を行いました。運動頻度や栄養摂取のタイミングについて効率の良い方法を教えました。成長期のアスリートに必要な栄養の知識や水分・塩分摂取の基礎についても講義しました。非常に朗らかな生徒さんたちで、素直に頷きながら聞いていたのが印象的でした。その後全体でストレッチをしました。
夜には保護者さんと先生方に講習です。内容は生徒と同様ですが、少し踏み込んで詳しいお話をしました。
島前で特徴的なのはレスリングが盛んなことです。また島前高校は国内留学の受け入れが盛んで県外出身の生徒が多いのに驚きました。
ここでもまず西ノ島中学同様の講義を行い、ストレッチの指導をしました。高校生にもなると、自らセルフケアの出来ている生徒もいました。夕方からは各部活動ごとに指導を行い、途中からはミニレスリングの子供たちも合流しました。
海士中学校でも同様の講義、指導を行いました。実際にストレッチをさせてみて初めて体の硬さに気付く生徒も多いようです。
隠岐地区では球技系の部活動に加えて、陸上競技や駅伝大会を掛け持つことが普通で、over workになりやすい環境です。実際整形外科外来を訪れる生徒も多く、以前からこのような講習の必要性を感じていました。ケガなくスポーツを楽しむのはもちろん、パフォーマンスの向上のためにコンディショニングが重要だと理解していただければと思います。