基本案内
教授あいさつ
スタッフ紹介
各部門の紹介
麻酔科
集中治療部
(Intensive Care Unit)
ペインクリニック・緩和ケア
教授あいさつ

私たちの教室は、「麻酔科は全身管理を担う」をモットーに歩んできました。1979年の開講以来、麻酔科医療を取り巻く環境はめまぐるしく変わっていきましたが、麻酔科医が担う医療へのニーズと期待は大きくなるばかりです。これは、麻酔科が担う全身管理医療の重要性が高まっている現れでもあります。日々の麻酔管理の積み重ねが全身管理力を養い、心肺蘇生が必要となれば麻酔科医が、集中治療を必要とする重篤な状態になれば麻酔科医が、重症患者が搬送されれば麻酔科医が、激しい痛みに苦しむ人がいれば麻酔科医の全身管理力が求められるという病院内外からの要請に応えてきました。全身管理を必要としているのは患者さんであることは言うまでもありませんが、その要請の多くは医療者からであるという点が麻酔科の大きな特徴です。


周りの医療者からも全身管理の質が問われるわけです。その期待に応え続けたことが麻酔科の全身管理医療としての礎を築いたと言えます。現在、私たちの教室は、手術麻酔に加え、14床の集中治療部、そしてペインクリニックと21床の緩和ケア病棟を有する緩和ケアセンターを担っています。

今日、全身管理は、単に循環、呼吸、脳神経、内分泌など主要な臓器や生体機能における様々な病態を統合的、横断的に治療するということに留まりません。全身管理のゴールは、単にデータに現れる機能が改善することではなく、その先、すなわち、患者さんが重症期から回復し社会生活に戻り、これまでと変わらない、その人らしい人生を歩むことにあります。このように考えると、全身管理は医療の中に留まる狭いものではなく、より広いケアという概念に近いものです。ケアは、また、すべての医療の共通の基盤でもあります。麻酔科の担う医療は、このケアとしての全身管理の視点を持っています。これからの麻酔の概念であるMonitored Anesthesia Care、さらにはIntensive CareやPalliative Care、いずれも統合的、専門的全身管理で麻酔科医が担って来た領域には、ケアということを強く意識していることがわかります(Medicineではなく)。このケアという視点からの全身管理を支える麻酔科であることを目標に教室の運営を行っています。

当教室の特徴として紹介したいことは教育への熱意と実践です。臨床、研究、教育いずれも大学病院の機能として欠くことのできない重要な役割ですが、中でも教育はすべての核であると考えます。大学病院であることから、臨床も研究も初学者がこの道に入り、研鑽を積み、専門家、指導者として飛躍していく、さらに、この過程は教育を学ぶ場ともなります。多忙な毎日にありながらも、全身管理の3領域を守る、教育を守る、この姿勢を崩すこと無く、今日に至っています。当教室の特徴でもある、他の施設や他科からも多くの医師が集まるという一因になっていると感じています。
麻酔科医への道、苦労はしても後悔はない、という充実感溢れる道を教室員が一丸となって歩みたいと思います。