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超音波検査・詳細

arraw4 スクリーニング胸壁エコー

 ▼概要

 心臓内に超音波を投入して心臓の形態・動態・機能を知る方法であり、循環器領域における非観血的検査法の一つです。スクリーニング胸壁エコー検査は、自覚症状や他検査で心疾患の疑われる患者が対象となります。具体例を以下に示します。

  胸痛、心雑音、不整脈、心電図異常、胸部X線異常

 ▼注意事項   

・スクリーニング胸壁エコーは検査技師が実施します。目的は心疾患のスクリーニングであるため、事前に心疾患を有することが判明している患者は循環器内科にご相談下さい。
・また検査は検査部において実施するため病棟では行っていません。そのため、ポータブル胸壁エコーも循環器内科にご相談下さい。

arraw4 胸壁エコー

 ▼概要

 心臓内に超音波を投入して心臓の形態・動態・機能を知る方法であり、循環器領域における非観血的検査法の一つです。胸壁エコー検査は、心疾患を有している患者が対象となります。具体例を以下に示します。

  弁膜疾患、虚血性心疾患、高血圧疾患、心筋疾患、心膜疾患、心臓腫瘍、先天性心疾患

 ▼注意事項   

・胸壁エコーは循環器内科医師が実施します。検査オーダーに関しては循環器内科にご相談下さい。

arraw4 経食道エコー

 ▼概要

 食道内に専用の探触子を挿入し、食道から心血管系を観察する検査です。食道は心臓の後面に位置し大動脈にも近接しているため、肋骨や肺組織の障害をほとんど受けず、胸壁から離れた心血管系の情報が詳細に得られます。そのため、胸壁エコー検査では得にくい様々な情報が得られます。

 ▼注意事項   

・経食道エコーは循環器内科医師が実施します。検査オーダーに関しては循環器内科にご相談下さい。

arraw4 頸動脈エコー

 ▼概要

 全身の動脈硬化の程度を、IMT(内膜中膜複合体厚)の計測、狭窄率、プラークスコアなどにより視覚的に評価できる検査です。測定部位を以下に示します。

  総頸動脈、分岐部(頸動脈球部)、内頸動脈、椎骨動脈

 必要に応じて、外頸動脈、鎖骨下動脈を測定します。

 ▼注意事項   

・結果の至急返却が必要な場合は、コメント又は検査室への連絡をお願い致します。

arraw4 下肢静脈エコー

 ▼概要

 下肢深部静脈血栓の有無の確認や静脈瘤の評価を行います。

 ▼注意事項   

・必ずD-dimerを測定の上、オーダーして下さい。

arraw4 乳腺エコー

 ▼概要

 腫瘤性病変、腫瘤非形成性病変などの検索を行います。近年は、エラストグラフィーを用いることで、腫瘤性病変などの硬さを画像化することが可能となり、超音波診断をする上で有用な情報が得られるようになっています。

 ▼注意事項

・検査オーダーは、乳腺内分泌外科医師のみに限定していますので、必要があれば、乳腺外科にご相談下さい。

arraw4 甲状腺エコー

 ▼概要

 甲状腺の形態の把握、大きさの客観的評価、機能状態の推測、結節性病変のスクリーニングなどに有用です。近年、3Dや組織弾性イメージングといった新技術も出現し、結節性病変の良悪性の鑑別に応用されています。当院においても、Real-time Tissue Elastography(RTE)を用いて、結節性病変の良悪性の鑑別をおこなっています。その他、副甲状腺やリンパ節の評価も同時に行っています。

 ▼注意事項

・検査オーダーは、内分泌代謝内科医師のみに限定していますので、必要があれば、内分泌代謝内科にご相談下さい。
・甲状腺穿刺エコーは水曜日のみ実施しています。

arraw4 腎・膀胱エコー

 ▼概要

 泌尿器領域全般を対象とし、腎臓、副腎、膀胱、前立腺、精巣などを検査しています。また、移植腎の定期フォローについては、合併症の確認やドプラ法では葉間動脈のPI・RI上昇や血流速度の低下がないかを確認しています。

 ▼注意事項

・検査オーダーは、泌尿器科医師のみに限定していますので、必要があれば、泌尿器科にご相談下さい。

arraw4 腎血流(腎ドプラ)超音波検査

 ▼概要

 腎動脈血流を超音波により評価する検査法です。検査の適用は以下のように多岐にわたりますが、臨床上多いものは、腎動脈狭窄に伴う腎血管性高血圧の評価と、腎機能障害の評価です。

 腎動脈疾患・腎実質障害の既往、新しい高血圧の発症または薬物療法に抵抗性の高血圧、ACE阻害薬投与前の腎動脈スクリーニング、腎動脈狭窄のモニタリング、腎静脈狭窄疑い、腎動脈バイパスの経過観察、腎動脈血栓・腎動脈瘤疑い、血管形成術・Stent留置後の経過観察

 ▼注意事項

・手術創や外傷がアプローチ部位に相当する場合は検査禁忌です。