03_高校生→大学生になって感じたこと

〇はじめに
 私も数ヶ月前まで高校生だったので、偉そうに大学のことを教えることはできませんが、皆さんのお役に立てると嬉しいです。

〇島根大学医学部について
 一番感じたのは人とのつながりです。これは島根の素敵なところだと思います。人が少ないからこそ結びつきが強くアットホームで、出逢う方は皆優しいです。同期生とは勉強会をしたり一緒に帰ったりと、支えあう雰囲気があってとても居心地がいいです。大学で迷っていたときに道を尋ねた先輩も、「広いから私もはじめは全然分からなかったけど、先輩に聞いたら教えてくれるよ」と話してくださいました。先日先生の所へ相談に行った際も、「また来てね」と気さくに答えてくださいました。(そしてお菓子もいただきました!)また、これは医学部の特徴だと思うのですが、OBやOGの方との関わりが多いです。年が近い研修医の方からも話を聴ける機会があるので将来のイメージが膨らむと思います。
 そして今のご時世らしいのはSNSで色々な人とつながれることです。他大学の医学生ともオンライン上で集まって話をしたり企画を考えたりできます。オンラインでの活動なら、ボタンを押す勇気だけで色々な体験ができます。縦と横のつながりがこんなに豊かなのは、きっと島根という土地柄だと思います。

〇高校のときにやって良かったと思うこと
 まずは勉強ですよね。私が大事だなと感じたのは月並みだけれど、「勉強=楽しいもの」と思う(思い込ませる?)ことです。皆さんも体験したことがあると思うのですが、好きな教科や興味のあることならどんどん内容を吸収できますよね。だから、私は苦手な科目でも「あっ、そういうことなんだ!」と、分かって楽しいと思うようにしました。感覚的には目をキラキラさせる感じです。と書いてはいますが、私がこのことに気が付いたのは共通テスト後でした。でも勉強を楽しむ癖がついたから、医学部の勉強も前向きに取り組めていると思います。
 勉強以外でやって良かったと思ったのは、興味のあることに足を突っ込むことです。もちろん突っ込んでも問題のない範囲内で、です。部活動でも、課外活動でも、やりたいと思った気持ちを行動に移してみてほしいです。私はとにかく地元が好きだったので地域活動に参加していました。参加されていた大人の方々が魅力的で、文理転換しようかと考えたこともありました。でもそうした経験をしたからこそ自分がまちづくりに興味があると分かり、地域医療やへき地に力を入れている島根大学が自分に合っていると気づくことができました。

〇受験について
 私が受けた受験形式では医療体験と論文作成を行いました。特に論文を作ったことは将来どんなことがしたいか考えたり、地元の医療の実態を調べたりと、主体的に進路を考えるきっかけになりました。また面接では、私が受験者の中で一番地元愛が強い人です!とアピールする気持ちで受けました。適切な言葉遣いや態度も大切だけれど、私が一番意識したのは素直に意見を言うことでした。ぜひへき地医療に興味のある人、医療を何とかしたい!と思っている人がいれば島根大学を考えてみてください。その思いが何らかの形で島根大学の先生方に伝わることを願っています。

〇最後に
 医師は一生勉強する仕事と言われていますが、勉強以外にも島根大学医学部ではたくさんの学びを得られます。入学して数ヶ月しか経っていない私がいえるのですから、うそではないと思います。皆さんと同じ学び舎で過ごせることを楽しみにしています。