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モデル動物を用いた新生児核黄疸に起因する神経発達障害の病態解明

新生児期のビリルビン代謝異常によって起こる核黄疸は神経発達障害や精神疾患を引き起こす可能性が疫学研究によって明らかになったが(Luis E. Lozadaら, 2015、Maimburgら, 2008)、その詳細な機序は明らかでない。近年、我々の基礎研究によって、核黄疸を起こすCrigler-Najjar症候群TypeTのモデルラットであるGunn ratにおいて顕著な攻撃行動、不安様行動などの精神症候を示していることが明らかになった(Hayashidaら, 2009、Tsuchieら, 2013)。しかしながらその分子メカニズムは明らかになっていない。そこでGunn ratを用いて、核黄疸が引き起こした可能性のある精神症候(行動障害)の原因、中でも前述の不安や攻撃性の高さに着目し、特に脳内セロトニン伝達機能障害との関係性を明らかにする。この研究が遂行されれば、核黄疸の新たな対処法の確立に道が開かれるのではないかと予想される(下記図参照)。

  • 本研究は、免疫精神神経学共同講座(大西新 特任教授)と共同で行っています。

【R元年度〜R4年度 科研費 若手研究】

 モデル動物を用いた新生児核黄疸に起因する神経発達障害の病態解明

 (研究代表者:三浦 章子)

 

免疫学的統合失調症研究

統合失調症は100人に1人が発症する疾患です。1960年以降、抗精神病薬による薬物療法が主流となっていますが、副作用のため治療が困難の方もおられます。したがって、新たな見地からの治療も必要です。私たちは、2017年には統合失調症は免疫障害によっても発症する可能性を示す報告(Miyaoka et al., 2017)を行いました。モデルラットを用いて免疫変化について研究を行っています。また漢方薬による統合失調症における増強療法の可能性についても研究を行っています。


神経炎症性うつ病研究

うつ病は、罹患率が高くメジャーな精神疾患の一つです。児童思春期うつ病には抗うつ剤は自殺リスクが上昇することも指摘されており、抗うつ剤の副作用を最小限におさえ、治療効果を増強させる可能性を持つ漢方薬についてモデルラットを用いた研究を行っています。


Growth Factor 研究

細胞増殖因子の統合失調症に対する治療有効性と統合失調症発症に関する分子メカニズムの解明を目指しています。


1.【H31年度〜R2年度 Takeda cockpi-t funding】

 統合失調症の根治療法としての骨髄移植の実用化を目指した研究
 (研究代表者:林田麻衣子)

 

2.【H31年度〜R3年度 科研費基盤C】

 Growth factorに着眼した統合失調症分子病態メカニズムの解明
 (研究代表者:林田麻衣子)