宮岡准教授の研究(治療抵抗性統合失調症に対する治療としての骨髄移植の可能性)が The New York Times(2018年9月29日付)に特集されました!!

紙面と同時に同紙WEB版にも掲載がございますので、以下のリンクからどうぞご覧ください(クリックすると別ウィンドウで開きます)。
https://www.nytimes.com/2018/09/29/opinion/sunday/schizophrenia-psychiatric-disorders-immune-system.html
近年、私たちは統合失調症患者の約30%は、免疫障害によって統合失調症が引き起こされているという知見を臨床および基礎研究によって明らかにしてきました。以下に私たちの統合失調症と免疫障害との関係に関する主要な研究成果の一部を示します。
1) 塩酸ミノサイクリンが抗精神病薬作用を有することを臨床的に実証(図1)
2) 塩酸ミノサイクリンは脳内免疫異常活性を正常化することを発見
3) 抑肝散が脳内免疫異常活性を正常化することを発見
4) 電気痙攣療法の有効性は、脳内免疫異常の正常化によることを実証
5) 免疫障害に由来する統合失調症の層別化バイオマーカーの開発に成功
6) 骨髄移植による全身免疫正常化による統合失調症の根治症例の発見と報告(図2A、B)
上記研究成果は国際的に極めて高く評価されています。このたび The New York Times にその一部が紹介されました。現在、世界的に「脳内免疫正常化」というコンセプトのもとで統合失調症の治療法の開発が急速に展開されています。
私たちも免疫精神神経学共同研究講座と共同し、「統合失調症の根治療法開発」をめざして世界をリードしていきたいと思います。



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