脳死下臓器提供により腎移植術を受けた患者さんのその後の経過について記者会見を行いました

公開日 2012年03月23日

(平成24年3月12日:報道発表)

 2012年1月24日に山陰発の脳死下臓器提供による腎移植術を当院で施行しました。その後の経過について、この度、泌尿器科移植医療チームは3月23日(金)に記者会見を行い、有地助教から移植患者さんについて、術翌日の1月25日より飲水と食事を開始し、その後の経過は良好で術後37日目に退院され、現在社会復帰に向けた活動を行っていらっしゃるとの報告がありました。

 井川教授からは、今後の課題として①臓器不足、②長時間に及ぶ臓器搬送、③医療スタッフの負担の3点の指摘がありました。ヘリコプターを利用することで、臓器搬送時間の短縮につながること、院内の移植コーディネーターを積極的に活用することで医療スタッフの負担を減ずることが可能であることなどの改善策が挙げられました。しかしながら、何よりもまず島根県内の移植医療を推進するためには、県外ではなく、県内、さらには院内における臓器提供数を増加させるために啓発活動を展開する必要があるとの見解が述べられました。

(記者会見の様子)

記者会見の様子

左から井川教授,椎名准教授,有地助教,三井助教