公開日 2013年12月17日
(平成25年12月17日:報道発表)
本院で平成25年12月から,小児科及び皮膚科が中心となって開始された食物アレルギーの経口免疫療法ついて記者会見を開き情報提供を行いました。
食物アレルギーの子供たちの多くは小学校入学前後までに自然に治るものの,この時期になってもまだアレルギー症状が出現する場合,自然に治る割合が低くなり,また,微量の食べ物で重い症状(アナフィラキシー)が出現する子供たちは,食べ物だけでなく日常生活でも細心の注意を払って,厳格な制限を強いられた生活を送っている現状の説明がありました。
その後,竹谷講師から病棟が新しくなり療養環境が整ったことを機に平成25年11月の医の倫理委員会の承認を得て,小児科と皮膚科がいっしょに多職種協力のもと山陰で初めて経口免疫療法を開始することとなった経緯と原因となる食物に少しずつ慣れさせる治療方法の内容等について説明があり,更に竹谷講師は,「一人でも多くの子を食物アレルギーの苦しみから救いたい。」と話しました。
(記者会見の様子)
向かって左から:山口淸次教授,井川幹夫病院長,竹谷 健講師