公開日 2014年09月25日
看護部医療情報担当 渡邉克俊
8月29日18時、南海トラフを震源とするM9クラスの地震が発生し、南九州の沿岸部に甚大な被害が出たとの想定で大分県、宮崎県及び鹿児島県からDMAT(災害派遣医療チーム)の派遣要請があり参加した。
本院DMATは、広域災害救急医療情報システムにアクセスし、医療機関の被災状況を確認しながら陸路で広島空港に参集した。我々は、非被災地の熊本空港へ陸上自衛隊大型輸送ヘリにて向かうよう指令を受け、持参した医療資機材を機内に搬入。約1時間半で熊本空港に到着し、SCU(広域搬送拠点臨時医療施設)統括本部の指令にて活動を開始した。被災地から搬送された傷病者の応急処置と全身状態の安定化を図り、熊本市内の3次医療機関に搬送できるよう調整した。
近未来に起きると予想されている東南海地震では大規模津波が想定されている。太平洋岸地域ではライフラインの遮断により診療機能が著しく低下するため、非被災地域からの迅速な医療支援と重症患者の広域医療搬送が救命につながることを再確認した。
左から 土井薬剤師、岩田看護師長、石原薬剤師、
渡邉副看護師長、木谷医師
SCUでトリアージを行なう島根大学DMAT