公開日 2013年08月09日
8月1日(木)の午後,島根大学医学部附属病院において,島根県内の高校生を対象に手術部体験学習を実施しました。
この体験学習は,高校生が手術の現場に実際に触れることにより医療への関心を高めて,将来医師や看護師等の医療従事者を目指す人材を増やすことを目的として毎年実施しており,当日は県内9校から31名の参加がありました。
井川病院長の挨拶が行われた後,4つのグループに分かれて順番に次のプログラムを体験し,医療実践に触れました。
【プログラム内容】
- 実際に手術が行われている様子の見学(術衣着替え,手洗いを行い手術室に入室)
- 縫合手技(縫合手術キットを使用した縫合手技体験)
- 腹腔鏡手術のトレーニング体験(バーチャルリアリティー手術シミュレーターを用いた腹腔鏡手術の疑似体験)
- 臨床工学技士業務の見学(人工呼吸器などの機器の説明)
手術見学では,初めは遠慮がちに後ろの方で見ていた学生も,手術部長や看護師長の説明に熱心に耳を傾けながら,術中の医師の近くで手術の様子を見つめていました。
縫合手技と腹腔鏡手術トレーニングでは,医師の指導のもと,手術キットやバーチャルシミュレーターを使って自分たちの手で手術の疑似体験をしました。みんな夢中で取り組み,あっという間に時間が過ぎたという表情でした。
MEセンターでは臨床工学技士長から医療機器の中央管理のメリット(病院全体の医療機器を把握することにより無駄な購入を減少させ,効率よく運用する等)の説明を聞いた後,センター内の医療機器を見て回りました。
体験学習終了後のアンケートでは,「医療の仕事は人の命にかかわる仕事なので責任は重いが,とてもやりがいがあると感じた」,「実際の手術の様子など,生の医療に触れて,より一層医師になりたいと思った」などの感想が寄せられました。
(各プログラム担当者)
手術見学 … 手術部 佐倉伸一部長
縫合手技 … 泌尿器科学講座 泌尿器科学 安本博晃准教授
腹腔鏡手術トレーニング … 外科学講座 小児外科 仲田惣一助教
臨床工学技士業務見学 … MEセンター 糸賀修也臨床工学技士長
手術見学の様子
縫合手技体験
腹腔鏡手術のトレーニング体験
臨床工学技士の業務見学