公開日 2013年07月25日
平成25年7月18日(木)、臨床小講堂において臨床遺伝診療部講演会を開催しました。
講師には(公財)がん研究会有明病院遺伝子診療部部長 新井 正美先生にお越しいただき、「遺伝性腫瘍診療の意義と課題 −遺伝性乳癌を中心に−」という演題でご講演いただきました。
最近のニュースで、遺伝的にがんになりやすいことから予防的に乳房切除を行ったと告白したアメリカの女優さんのことが話題になりました。このがんになりやすいかどうかを調べる遺伝子検査は日本でも受けることができ、このような遺伝子検査を希望する患者さんが増えてきています。
遺伝子検査を適切に行うためには遺伝カウンセリングが必須であり、患者さんに検査の意味や結果について正しく理解していただく必要があります。遺伝外来において年間数百例の診療を行っておられる新井先生のご講演を通して、遺伝カウンセリングの重要性や遺伝診療を行う上での諸問題とその解決に向けた取り組みについて理解を深めることができました。
講演会には本院や近隣医療施設の医療従事者と本学学生を合わせ約50名が参加しました。ご講演に続いて活発な質疑応答が行われた後終了しました。
(左:新井正美先生)
(活発な質疑応答)