【記者会見】直腸がん手術もダヴィンチで!島根県初!ロボット支援下直腸がん手術を導入しました!

公開日 2019年07月05日

 

 本年1月から、島根大学医学部附属病院においてもロボット支援下直腸がん手術の導入を開始しました。5月までに4例の手術を行い、みなさんが良好な経過をたどっています。より多くの患者さんに、このロボット支援下直腸がん手術の利点を知っていただくため、5月29日に記者会見を行いました。
 現在、日本では、大腸がんが部位別がん罹患率の2位となっており、最も身近な疾病の中の一つです。大腸がんの治療は手術が中心で、日々進歩していますが、直腸がんに対する手術は、術後の排尿障害や性機能障害が起こりやすいことが問題で、まだまだ超えなければならない壁がたくさんあるのが現状です。  
 当院の消化器・総合外科大腸疾患外科グループは、患者さんに負担の少ない手術(低侵襲手術)の提供を目指し、腹腔鏡を用いた手術を積極的に行い、良好な治療成績をおさめてきました。
 腹腔鏡下直腸切除・切断術は昨年度から保険適用となりましたが、ロボット支援下で行うためには直腸がん日本内視鏡外科学会技術認定の取得が必要で、施行できる施設が限られていました。当院ではすでに、2017年に2名が上記認定医として認められています。ロボット支援下手術の開始により、高精度な手術が行えるようになり、さらなる治療成績の向上と患者さんの生活の質(QOL)の確保が期待されます。
 会見で、山本徹助教は、「安全でより繊細な直腸がん手術を、多くの患者さんに提供できるよう、チーム一丸となって研鑽してまいります。」と語りました。

 

直腸がん 

記者会見の様子(左から消化器総合外科学講座 髙井 清江 助教、田島 義証 教授、井川 幹夫 病院長、消化器総合外科学講座 山本 徹 助教)