COVID-19検査センターを設置しました【7/16記者会見】

公開日 2020年09月17日

 新型コロナウイルス感染症(以下、「COVID-19」)が世界的に拡大し、いまだに収束の見通しが立っていません。一方、COVID-19 の診断に用いるPCR検査について、わが国の検査数が非常に少ないことが指摘され、全国の大学病院等に対して、PCR検査の積極的な実施が求められています。

 島大病院では、新規機器の導入等、遺伝子部門の拡充を図ってきましたが、7月16日、COVID-19医療の円滑な管理運営を目的として、院内に「COVID-19検査センター」を設置しました。当センターは、唾液採取のための専用個室やバイオセーフティレベル3検査室、自動核酸抽出装置、リアルタイムPCR検査装置等を有し、唾液検体採取からPCR検査まで迅速な実施が可能です。多岐にわたるCOVID-19検査の情報集約および各部署間の連携の要として機能することにより、院内の安全な診療体制を維持するとともに、県の医療体制をバックアップする役割を担います。

 当院はこれまでも、感染リスクの高い手術前患者および本学の臨床実習前の希望学生等を対象にPCR検査を行い、県から行政検査を受託してきましたが、センター設置により、検査体制を拡充し、県内の医療機関からの受託検査にも対応可能になりました。今後は多様なニーズへの対応も検討しています。

 冬期に向け、状況はまだまだ予断を許しません。島大病院の「COVID-19検査センター」の役割が期待されます。


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記者会見の様子(左からCOVIDー19検査センター センター長 矢野 彰三 准教授、
井川 幹夫 病院長、荒木 剛 臨床検査技師長)

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PCR機器

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検体処理の様子